ICD10コードによる慢性膵炎の分類は次のとおりになります。
アルコール性慢性膵炎 K860
1型自己免疫性膵炎 K861
2型自己免疫性膵炎 K861
グルーブ膵炎 K861
遺伝性膵炎 K861
自己免疫性膵炎 K861
特発性慢性膵炎 K861
慢性再発性膵炎 K861
慢性膵炎 K861
一般に慢性膵炎の診断は、画像診断または組織診断により膵炎特有の所見を見ることによります。「慢性膵炎臨床診断基準2009」によると、慢性膵炎の定義は次のとおりです。
次に、慢性膵炎の診断項目として以下の6項目があげられています。
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アルコール性慢性膵炎 K860
1型自己免疫性膵炎 K861
2型自己免疫性膵炎 K861
グルーブ膵炎 K861
遺伝性膵炎 K861
自己免疫性膵炎 K861
特発性慢性膵炎 K861
慢性再発性膵炎 K861
慢性膵炎 K861
一般に慢性膵炎の診断は、画像診断または組織診断により膵炎特有の所見を見ることによります。「慢性膵炎臨床診断基準2009」によると、慢性膵炎の定義は次のとおりです。
ICD10と微妙なずれがあります。上記の「慢性膵炎臨床診断基準2009」の慢性膵炎は、アルコール性慢性膵炎と非アルコール性慢性膵炎(特発性、遺伝性、家族性など)であり、ただし自己免疫性膵炎と閉塞性膵炎は除外するというのが定義となるようです。
膵臓の内部に不規則な線維化、細胞浸潤、実質の脱落、肉芽組織などの慢性変化が生じ、進行す ると膵外分泌・内分泌機能の低下を伴う病態である。
膵内部の病理組織学的変化は、基本的には膵臓全体に存在するが、病変の程度は不均一で、分布や進行性も様々である。これらの変化は、持続 的な炎症やその遺残により生じ、多くは非可逆性である。
慢性膵炎では、腹痛や腹部圧痛などの臨床症状、膵内・外分泌機能不全による臨床症候を伴うも のが典型的である。臨床観察期間内では、無痛性あるいは無症候性の症例も存在し、このような例 では、臨床診断基準をより厳密に適用すべきである。慢性膵炎を、成因によってアルコール性と非 アルコール性に分類する。自己免疫性膵炎と閉塞性膵炎は、治療により病態や病理所見が改善する 事があり、可逆性である点より、現時点では膵の慢性炎症として別個に扱う。
次に、慢性膵炎の診断項目として以下の6項目があげられています。
慢性膵炎の確定診断は、上記①または②の確診所見、あるいは、上記①または②の準確診所見と③④⑤の2項目以上のいずれかが認められることとされています。すなわち①特徴的な画像所見を例にとれば、各種の画像診断検査にて、膵管内結石あるいは膵臓の石灰化が観察されれば、慢性膵炎の診断確定となります。またERCP検査の画像では、不規則な分枝膵管の拡張が観察されることがあります。
①特徴的な画像所見
②特徴的な組織所見
③反復する上腹部痛発作
④血中または尿中膵酵素値の異常
⑤膵外分泌異常
⑥1日80g(純エタノール換算)以上の持続する飲酒歴
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