査定カフェ

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本と雑誌

糖尿病治療ガイド編集委員会による「糖尿病治療ガイド2020-2021」が発行されています。本書は1999年初版以降、2年おきに20年間の長期にわたり発行されています。実地臨床の医療従事者から、生命保険業界の新契約引受査定者にとっても、糖尿病の病態生理と血糖値コントロールの評価などを復習するのに役立つでしょう。



1.糖尿病 疾患の考え方
 A.糖尿病とは
 B.糖尿病に関する指標
  1.平均血糖値を反映する指標
  〔COLUMN〕HbA1cの国際標準化に伴う表記法の変更
  2.インスリン分泌能の指標
  3.インスリン抵抗性の指標
  4.脂質代謝の指標
 C.糖尿病の分類
  1.糖尿病の成因分類
  2.糖尿病における成因(発症機序)と病態(病期)

2.診 断
 A.病歴聴取の注意点
  1.現病歴
  2.既往歴
  3.家族歴
  4.治療歴
  5.病気に関する知識と生活歴
 B.身体所見のポイント
  1.皮 膚
  2.眼
  3.口 腔
  4.下 肢
  5.神経系
 C.診断のための検査
  1.糖代謝異常の判定区分と判定基準
  2.75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)
 D.糖尿病の診断
 E.境界型とメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
  1.境界型とは
  2.境界型の鑑別
  3.境界型を見出したときの取り扱い

3.治 療
 A.治療目標とコントロール指標
  1.糖尿病治療の目標
  〔COLUMN〕糖尿病に関わるスティグマとアドボカシー
  2.コントロールの指標
 B.治療方針の立て方
  1.インスリン非依存状態
  2.インスリン依存状態
 C.糖尿病教育とチーム医療
  1.糖尿病教育
  2.自己管理行動を促進する心理・行動学的方法
  3.心理的問題の扱い方
  4.チーム医療の重要性
 D.災害への備えと災害時の対応
  1.災害時の糖尿病の特徴
  2.病院・診療所・医療者レベルでの備えまたは対応
  3.糖尿病患者レベルでの備えまたは対応

4.食事療法
 A.食事療法の進め方
  1.エネルギー摂取量
  2.栄養素の構成
 B.食事療法の実際
  1.患者への食事指示
  2.食事療法の評価と指導
  3.食品交換表
 C.合併症の予防のために

5.運動療法
  1.運動療法の進め方
  2.運動の種類
  3.運動の強度
  4.運動時間と頻度
  5.運動の消費エネルギー
  6.運動療法指導上の注意点
  7.運動療法を禁止あるいは制限した方がよい場合

6.薬物療法
 A.経口薬療法および注射薬療法
  1.ビグアナイド薬
  2.チアゾリジン薬
  3.α-グルコシダーゼ阻害薬
  4.SGLT2阻害薬
  5.DPP-4阻害薬
  6.GLP-1受容体作動薬
  7.スルホニル尿素(SU)薬
  8.速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
  9.インスリン療法
  10.配合錠および基礎インスリン製剤とGLP-1受容体作動薬の配合注射薬
 B.その他の薬物療法
  1.糖尿病に合併した高血圧
  2.糖尿病に合併した脂質異常症

7.糖尿病合併症とその対策
 A.糖尿病合併症とは
 B.急性合併症
  1.糖尿病性ケトアシドーシス
  2.高浸透圧高血糖状態
  3.感染症
 C.慢性合併症
  1.糖尿病網膜症
  2.糖尿病性腎症
  3.糖尿病性神経障害
  4.動脈硬化性疾患
  5.糖尿病性足病変
 D.併存疾患(その他の合併症)
  1.骨病変
  2.手の病変
  3.歯周病
  4.認知症
  5.癌
  〔COLUMN〕糖尿病予防のための戦略研究(Japan Diabetes Outcome Intervention Trial:J-DOIT)
 E.合併症の検査
  1.急性合併症のための検査
  2.慢性合併症のための検査

8.低血糖およびシックデイ
 A.低血糖
  1.症 状
  2.高血糖性の昏睡との鑑別
  3.低血糖の誘因
  4.低血糖時の対応
  5.再発予防
 B.シックデイ
  1.シックデイとは
  2.シックデイ対応の原則
  3.入院加療が早急に必要な場合

9.ライフステージごとの糖尿病
 A.小児・思春期における糖尿病
  1.1型糖尿病
  2.2型糖尿病
 B.妊娠と糖尿病
 C.高齢者の糖尿病
  〔COLUMN〕サルコペニアとフレイル
  〔COLUMN〕就労期における未治療と治療中断

10.専門医に依頼すべきポイント
 A.糖尿病専門医に依頼する場合
  1.血糖コントロール不良
  2.教育入院
  3.慢性合併症
  4.急性合併症
  5.手術・化学療法
 B.他科専門医に依頼する場合
  1.眼 科
  2.腎臓内科
  3.神経内科,皮膚科,外科
  4.循環器科
  5.泌尿器科
  6.整形外科
  7.精神科,心療内科
  8.歯 科
  9.感染症
 C.地域連携,医療連携

11.病態やライフステージに基づいた治療の実例
 診断と初期治療
 [症例1]境界型のときからの生活習慣改善が重要
 [症例2]糖尿病を初めて指摘された肥満患者への対応
 [症例3]認知症が疑われる糖尿病患者における初期治療方針
 [症例4]劇症1型糖尿病を疑うとき
 [症例5]小児における尿糖陽性
 [症例6]妊娠糖尿病の診断となったとき
 定期受診における薬剤調整と指導
 [症例7]治療強化前の注意点
 [症例8]定期通院中で血糖コントロール良好患者には減薬も考える
 [症例9]グリニド薬(またはSU薬)+α-GIで治療中の患者の低血糖にはブドウ糖を118
 [症例10]SU薬投与中の患者にDPP-4阻害薬・SGLT2阻害薬追加するときにはSU薬減量を
 [症例11]SU薬投与中の高齢者には低血糖に注意
 [症例12]高齢者で長年高容量SU薬を使用している患者への治療見直し
 [症例13]定期治療中の糖尿病患者の血糖が急に悪化したら
 [症例14]著明な高血糖の治療時には血糖降下の速度にも配慮を
 [症例15]緩徐進行1型糖尿病患者だとわかったときには
 [症例16]1型糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬投与の可否
 [症例17]定期受診患者におけるフットケア
 併存症を持つ患者における治療
 [症例18]心不全治療中の糖尿病患者にはSGLT2阻害薬の処方を検討
 [症例19]心血管疾患既往者に対しては血糖だけではなく脂質も厳重に管理
 [症例20]腎機能低下患者には投薬内容の見直しを
 [症例21]腎機能低下患者における降圧薬の選択は,尿検査結果によって異なる
 [症例22]NAFLDを合併した2型糖尿病
 [症例23]肝硬変に伴う血糖上昇
 [症例24]インスリン療法が必要であるが自己注射できない認知症患者
 [症例25]癌化学療法中の糖尿病患者の血糖コントロールが増悪したとき
 特殊な状況における対応
 [症例26]シックデイにおける対応
 [症例27]インスリン依存の1型糖尿病における体調不良
 [症例28]糖尿病治療中断患者が久しぶりに受診したら,治療の見直しを
 [症例29]検査・治療による絶食の際の対応
 [症例30]周術期の血糖コントロール
 [症例31]妊娠前の血糖管理

付 録
 特定健診・特定保健指導の進め方─糖尿病予防の立場から
 自己検査用グルコース測定器一覧表
 血糖降下薬一覧表
 インスリン製剤および主なペン型注入器一覧表
 参考書
索 引

(参考) 文光堂

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TNM悪性腫瘍の分類 第8版 日本語版
Christian Wittekind
金原出版
2017-12-26



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ある生命保険会社における2018年末から2019年2月までの「ビジュアルノート勉強会」も無事終了しました。私からの提案で、この書籍等に基づいて通年の医学知識研修を月1回のペースで実施する運びとなりました。もちろん話の主体は、引受査定の話をしています。毎月1000件のメールによる査定照会を回答している経験からの暗黙知をお伝えしようとするものです。もしかしたら来年度はオープンセミナーの実施となるかもしれませんね。

日本アンダーライティング協会資格試験に対応する「ビジュアルノート勉強会」について、2017年の研修は生命保険会社3社で研修講師をすることになりそうです。2018年2月まで私の頭はフル回転しそうです。医務査定の現場の話も交えて引受査定の基礎知識についてもお話しする予定です。

一般社団法人日本アンダーライティング協会の日本アンダーライティング協会資格試験の期日が迫っています。当該資格試験の指定テキストの1冊がこの本ですね。第2の手塚治虫と言われている茨木先生のイラストが光る本です。改訂を重ねて第5版(2016年9月)となりました。今回の資格試験から、上級も本書籍が指定図書となったとの噂を聞きました。少なくとも初級と中級を受験される査定者の方は必読の書のようです。ある生命保険会社から頼まれて、この本を6回で復習する研修を担当しています。講師としては全員が合格されることを祈ってます。

ビジュアルノート (第5版)
メディックメディア
2016-09-07


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WHO から ICD-O-3(3.1 版)として書籍版が 2013 年に刊行され、邦訳版が、国立がん研究センターから刊行されています。


ICD-10第2章新生物(C00-D48)の腫瘍の分類をもっと細かく分類したものが、国際疾病分類腫瘍学 ICD-O(International Classification of Diseases for Oncology)の第3版です。腫瘍の局在 topography(部位,T)と形態診断morphology(病理組織診断,M)との組合せで用いられます。この基準には、組織型を示す4桁のコードが付されたありとあらゆる腫瘍が分類されています。その4桁コードの次に性状を示す5桁目として/0、/1、/2、/3、/6、/9という分類があります。


/0は、良性です。ICD10のD10~D36に該当します。
/1は、良性・悪性が不明ということです。ICD10のD37~D48に該当します。
     したがって境界悪性、低悪性度、悪性度不明もここに含まれます。  
/2は、上皮内新生物です。ICD10のD00~D09に該当します。
/3、/6は、悪性新生物で、ICD10のコードCに該当となります。
/9は、悪性だけれど、原発、転移が不明というものです。


この分類は、WHO Classification of Tumours によります。

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下記の「図解 循環器用語ハンドブック [単行本]」のWEB版がありました。トーアエイヨー株式会社が提供してくれています。

循環器用語ハンドブック(WEB版)
 
 心臓血管医学および循環器診療で繁用される用語を中心に、最新の研究理解に必要な用語も加味して編纂された「循環器用語ハンドブック(第3版)」(発行:メディカルレビュー社)から、構造・機能、病態生理、疾患、検査・診断に関する循環器用語の解説を掲載しています。図表も活用されていますので、研修医・臨床医の皆さんの知識整理にお役立てください。

循環器の用語を簡単に調べるのに役立ちます。私がこの書籍を購入したのは、産業翻訳の仕事をしていて、医学論文の翻訳に必要だったからです。現在は、第3版が発売されているようです。心臓の解剖生理から病態生理、疾患、検査、治療までの解説も記載されています。循環器をひととおり復習するという意味でも役立ちそうです。

図解 循環器用語ハンドブック
メディカルレビュー社
2009-04


目次

1.構造・機能
2.病態生理
3.疾患
4.検査・診断
5.治療

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