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2017年04月

副鼻腔気管支症候群(Sinobronchial syndrome; SBS)とは、慢性気管支炎などの慢性下気道感染症に慢性副鼻腔炎を合併した病態であり、咳嗽、喀痰、呼吸困難といった呼吸器症状および、膿性鼻汁等の副鼻腔炎症状を呈する症候群をいいます。 下気道感染症は、慢性気管支炎、びまん性気管支拡張症とびまん性汎細気管支炎の3つに分類されます。SBSには、下記のような疾患が含まれます。

慢性気管支炎
びまん性気管支拡張症
びまん性汎細気管支炎
原発性線毛機能不全症(Primary cilialy dyskinesia; PCD)
  カルタゲナー症候群(Kartagener症候群)
免疫グロブリン欠損症
  IgGサブクラス欠損症
  IgA欠損症
  嚢胞性線維症
ヤング症候群
黄色爪症候群(Yellow nail症候群)

(参考サイト) 
日本咳嗽研究会 
http://www.kubix.co.jp/cough/index.html
金沢大学血液・呼吸器内科 
http://www.3nai.jp/weblog/index.html
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低尿酸血症は、体内での尿酸の産生低下によるものと、尿酸の腎臓からの排泄が亢進しているものに分類される。後者を腎性低尿酸血症とよぶ。一般に腎性低尿酸血症の方の頻度が高い。

腎性低尿酸血症は、腎臓における尿酸の再吸収低下または分泌 亢進といった尿酸の排泄亢進に起因する尿酸輸送体の疾患である。 血清尿酸値の低下と尿中尿酸排泄率の増加(15~100%)を特徴とする。尿中尿酸 排泄率は10%以下が基準値である。

合併症として重篤な運動後急性腎不全(参考文献)や尿路結石が問題となる ことがある。その他、高カルシウム血症、血尿も見られる。

基準値 2mg/dL 以下

腎性低尿酸血症は、尿細管での尿酸の再吸収が障害され発症する。腎性低尿酸血症は、Fanconi症候群、Wilson病、薬物による尿細管障害などに合併する続発性腎性低尿酸血症と、遺伝的に尿細管での尿酸転送のみが障害されている特発性腎性低尿酸血症(尿酸トランスポーター異常症)に分類される。


(参考文献)
Ishikawa I. Acute renal failure with severe loin pain and patchy renal ischemia after anaerobic exercise in patients with or without renal hypouricemia. Nephron 91(4):559-70, 2002

(参考サイト)
難病情報センター | その他 腎性低尿酸血症(平成22年度)
http://www.nanbyou.or.jp/entry/756

小児慢性特定疾病情報センター - 尿酸トランスポーター異常症 概要
https://www.shouman.jp/details/8_9_117.html


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