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2019年07月

貧血(anemia)とは、血液中の赤血球濃度が薄くなった状態で、ヘモグロビン(Hb)濃度、赤血球数(RBC)、赤血球容積率(Ht)が減少し基準値未満になった状態 として定義されます。一般の定期健康診断では、ヘモグロビン(Hb)濃度により判断することが多いです。人間ドックでは、上記の3つを検査しますので、赤血球恒数(MCV・MCH・MCHC)を計算することができます。

貧血の原因は、骨髄における赤血球の産生の低下、血管内外での赤血球の破壊や喪失(出血)などがあります。白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群などでも貧血は起こります。これは骨髄における赤血球の産生の低下によるものです。赤血球の膜異常が原因で貧血が起こることもあります、この場合には血管外の肝臓や脾臓で赤血球破壊が亢進します。これを管外溶血といいます。また、赤血球膜に対する抗体による自己免疫性溶血性貧血があります。これは管内溶血です。一般的には、子宮筋腫による不正出血や胃潰瘍による消化管出血などの赤血球喪失による鉄欠乏性貧血が一番多いです。


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重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome; SFTS)とは、SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれて発症する症候群です。ダニに咬まれてから6日~2週間程度で、発熱と、食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状が主に起こります。ときに頭痛、筋肉痛、意識障害、けいれん、昏睡、リンパ節腫脹、咳嗽、紫斑、下血など様々な症状を引き起こします。重症化し、死亡することもあります。



(参考)
厚生労働省 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
国立感染症研究所 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
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