査定カフェ

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2019年11月

神経内分泌腫瘍(NEN)は人体のさまざまな部位に発生するが、病理組織学的に次の2つの分類がある。

・膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET) 
・肺神経内分泌腫瘍(カルチノイド、神経内分泌癌)

WHO分類(Blue Book)2019によると、膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)は、NET(G1、G2、G3)とNEC(G3)に分類されるが、前者のNETは高分化で増殖能は低く、低から中悪性度、一方後者のNECは低分化で増殖能が高く、高悪性度とされている。以下にICD-O-3.2のコードを示す。

Neuroendocrine tumor NOS 8240/3
Neuroendocrine tumor, grade 1 8240/3
Neuroendocrine tumor, grade 2 8249/3
Neuroendocrine tumor, grade 3 8249/3
Neuroendocrine carcinoma NOS 8246/3
Large cell neuroendocrine carcinoma 8013/3
Small cell neuroendocrine carcinoma 8041/3
Mixed neuroendocrine-non-neuroendocrine neoplasm(MiNEN) 8154/3

膵臓の神経内分泌腫瘍については、上記に加えて機能性膵神経内分泌腫瘍がある。いずれも /3に分類されている。


(参考)
NET  Links 神経内分泌腫瘍.net
WHO Classification of Tumours/ Digestive System Tumours, IARC2019

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ある生命保険会社における2018年末から2019年2月までの「ビジュアルノート勉強会」も無事終了しました。私からの提案で、この書籍等に基づいて通年の医学知識研修を月1回のペースで実施する運びとなりました。もちろん話の主体は、引受査定の話をしています。毎月1000件のメールによる査定照会を回答している経験からの暗黙知をお伝えしようとするものです。もしかしたら来年度はオープンセミナーの実施となるかもしれませんね。

日本アンダーライティング協会資格試験に対応する「ビジュアルノート勉強会」について、2017年の研修は生命保険会社3社で研修講師をすることになりそうです。2018年2月まで私の頭はフル回転しそうです。医務査定の現場の話も交えて引受査定の基礎知識についてもお話しする予定です。

一般社団法人日本アンダーライティング協会の日本アンダーライティング協会資格試験の期日が迫っています。当該資格試験の指定テキストの1冊がこの本ですね。第2の手塚治虫と言われている茨木先生のイラストが光る本です。改訂を重ねて第5版(2016年9月)となりました。今回の資格試験から、上級も本書籍が指定図書となったとの噂を聞きました。少なくとも初級と中級を受験される査定者の方は必読の書のようです。ある生命保険会社から頼まれて、この本を6回で復習する研修を担当しています。講師としては全員が合格されることを祈ってます。

ビジュアルノート (第5版)
メディックメディア
2016-09-07


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