早期再分極症候群(early repolarization syndrome)とは、12誘導心電図で、Ⅱ,Ⅲ,aVF誘導(下壁誘導)とⅠ,aVL,V4-V6誘導(側壁誘導)のうち、2誘導以上で1mm以上のJ波増高(notchまたはslur波形を伴う)とそれに続くST上昇を認める疾患である。これをJ波症候群(J wave syndrome)ともよぶ。
2008年にHaissaguerreらが初めて疾患の概 要を定義し、英国医学雑誌NEJMに報告した。ただし、V4-V6誘導での早期再分極は良性の心電図変化として以前から知られていた。ブルガダ症候群と同様に、特発性心室細動の1種と考えられている。
心室細動、多形性心室頻拍による突然死が主な症状である。心室細動直前 にはJ波が増高し、20%が睡眠中に発生する、27%が心室細動を繰り返す、34%において電気生理学検査で心室細動が誘発される。
心室細動の前駆症状と考えられることから、早期再分極症候群(J波症候群)は、ブルガダ症候群と同様に生命保険の引受は困難ですね。
(参考)
Haissaguerre et al. NEJM 358;19, May 8, 2008
続きを読む
2008年にHaissaguerreらが初めて疾患の概 要を定義し、英国医学雑誌NEJMに報告した。ただし、V4-V6誘導での早期再分極は良性の心電図変化として以前から知られていた。ブルガダ症候群と同様に、特発性心室細動の1種と考えられている。
心室細動、多形性心室頻拍による突然死が主な症状である。心室細動直前 にはJ波が増高し、20%が睡眠中に発生する、27%が心室細動を繰り返す、34%において電気生理学検査で心室細動が誘発される。
心室細動の前駆症状と考えられることから、早期再分極症候群(J波症候群)は、ブルガダ症候群と同様に生命保険の引受は困難ですね。
(参考)
Haissaguerre et al. NEJM 358;19, May 8, 2008
続きを読む